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本日、2013年3月26日付の日本経済新聞の生活面に子供の運動能力低下の記事が載っていました。
そこに、滋賀県長浜市立西中学校 バレーボール部の取り組みが紹介されており、私(大仏)は非常に興味を抱いたのです。
私(大仏)の投稿論文とあわせて以下にご紹介します。
そこに、滋賀県長浜市立西中学校 バレーボール部の取り組みが紹介されており、私(大仏)は非常に興味を抱いたのです。
私(大仏)の投稿論文とあわせて以下にご紹介します。
~運動能力の低下~
文部科学省が1964年から継続的に実施している体力や運動能力に関する調査によると、85年ごろから子どもの「走る」「跳ぶ」「投げる」などの基本的な運動能力は長期的に低下傾向にあった。2000年ごろに底を打ち一部で上向きな能力もあるが、まだ85年レベルには戻っていない低位の状態だ。
原因として三つの「間」の喪失が挙げられている。少子化で遊ぶ「仲間」が減り、原っぱなど遊びの「空間」が消え、お稽古事や学習塾通い、テレビゲームの浸透で外遊びの「時間」がなくなった。同省では、そうした子どもたちが大人になれば病気がちになって将来の医療費増加に拍車をかけかねないと懸念している。(以下省略)
~長浜西中学校 バレーボール部~
滋賀県長浜市立西中学校のバレー部は2つのコースの生徒からなる。競技力向上を目指す「アスリート」と、運動に親しむ習慣を身につけることを目的にした「チャレンジ」。運動が苦手でもチャレンジコースで参加できるよう促す、珍しい仕掛けだ。両コースで練習内容に差をつけるわけではない。週末だけ、アスリートは午後も練習しチャレンジは午前中のみ。チャレンジも希望すれば競技会に参加できるし、アスリートコースへの転換も可。練習では一人ひとりに目標を設定させる。アスリートが連続レシーブ20回を目標にするなら、チャレンジはまず5回、というように。一緒に練習することでアスリートには自覚がうまれ、チャレンジの生徒は刺激を受ける。それぞれの技術の向上がみられるという。 バレー部チャレンジの山本裕大君(14)は「自分はこういう形の運動が性に合っている。練習試合で他校に勝った時はうれしかった」と笑顔。卓球部では昨夏、チャレンジからアスリートに転換した男子が県大会ベスト8に入った。
運動好きの子はどんどん動いて体力が伸びるが、そうでない子はほとんど運動せず体力が落ちる。子どもの体力問題で今、深刻なのがこの二極化だ。文部科学省が2012年に実施した全国体力テストによると、中学生で1週間の総運動時間が60分未満の生徒の割合が男女とも最も多く、次が900分前後の生徒と二極化が激しい。小学生男子でも似たような傾向があった。
基本的な運動能力さえ身についていない子どもが増えると想像もしないようなケガが増える。独立行政法人日本スポーツ振興センターの調べでは、1985年度に比べ、2011年度は顔のケガが小中学生とも2割弱増えた。転んだ時とっさに手でかばえないためという。動物としての本能に近い動きもできないのだ。(以下省略)
~ブルーオーシャン戦略~
以上が記事の内容である。この記事を読んだとき私(大仏)はハッと思った。先日もこのブログで「さわやかイレブン」と題してお伝えしたように、我が常盤クラブは団員不足が深刻である。映像研究会にいたってはわずか1名という存続の危機である。
「本格的な野球は無理だけど、走ったり投げたりくらいはしてみたい」 「ウチの子、丸一日はキツイけど運動を少しはさせたいし、午前中だけならさせてみようかな」 そういう児童や保護者が潜在的に多いのではないか?もしかしたらそういう児童や保護者にわれわれが貢献できるのではないかと思ったのだ。
もし・・・、もしである。これは現段階では私(大仏)の個人的意見であって常盤クラブの総意ではないが、長浜西中のバレー部のようにチャレンジコースがもしこの常盤クラブにもあったとしたら・・・。
運動したいチャレンジコースの子どもたちが、土日の午前中だけアスリート団員とアップをしたりキャッチボールをしたりする。汗を流したあと仲間と一緒に弁当を食べる。そして運動する楽しさを知ってもらう。アスリートコースに転換する子どももいるかもしれない。
団員不足解消には地域貢献が必要であろう。私(大仏)はかねてからこの常盤クラブスポーツ少年団という団体は地域のものだと思っている。地域の常盤小児童、しいてはその地域の赤ちゃんからおじいちゃん、おばあちゃんのものではなかろうか。そういう地域の人たちの理解がなければ未来永劫の存続は難しいと考えるのである。
先にも述べたように、長浜西中を参考にチャレンジコースというかたちで地域の児童の運動能力低下を防ぐ受け皿になることができればこれ以上ない地域貢献であると私(大仏)はこの記事を読んだときに思ったのである。
そして私(大仏)のこの考えは、団員増に関係するブルーオーシャン戦略となりうる期待も含んでいるのだ。ブルーオーシャン戦略とはW・チャン・キム氏とレネ・ボルニュ氏が著した経営戦略の理論である。また、マイケル・E・ポーター氏の理論にある「差別化」ともとれる考えであろう。
これらの理論はビジネスの経営や販売戦略でお馴染みで、私(大仏)は大学時代、経済学部でこれらの理論を当時、教わっていたのである。大仏なのに仏教の「ぶ」の字も実は知らないのだ・・・。(詳しい理論の内容は専門書をお読み下さい)
「児童たちにはサッカーが人気があって、野球は人数が少ない。」 だったら野球はサッカーと違うアプローチで児童や保護者の関心を惹かなくてはならない。もっとわかりやすく言うと、炭酸飲料のコーラは今、KIRINのメッツコーラがめちゃくちゃ売れているそうだ。定番のコカ・コーラよりも値段は高いのに・・・。メッツコーラは脂肪分や糖分が体に吸収されにくい、いわゆるトクホ(特定保健食品)である。
トクホではないまったく同じコーラで勝負したらコカ・コーラが当然勝つであろう。ブランド力が桁違いだからである。まったく同じコーラでメッツコーラが勝つには価格勝負しかない。価格勝負では企業の収益アップも見込めない。
そこでポーター氏の理論である。「差別化」である。商品にトクホという付加価値をつけ他と差別化することによって新たな市場を切り開く・・・。価格勝負の消耗戦はいわゆるレッドオーシャン(血みどろの戦い)、それにたいして、新たな市場をブルーオーシャン(競争のない真っ青な海)。
先のチャレンジコースを付加価値と捉えるならば、これは我が常盤クラブスポーツ少年団にとってブルーオーシャンとなりうる可能性を含んでいるのではないだろうか・・・。
最後に「地域から愛される常盤クラブスポーツ少年団」になるように今後努力していきたいと思う。
おわり
文部科学省が1964年から継続的に実施している体力や運動能力に関する調査によると、85年ごろから子どもの「走る」「跳ぶ」「投げる」などの基本的な運動能力は長期的に低下傾向にあった。2000年ごろに底を打ち一部で上向きな能力もあるが、まだ85年レベルには戻っていない低位の状態だ。
原因として三つの「間」の喪失が挙げられている。少子化で遊ぶ「仲間」が減り、原っぱなど遊びの「空間」が消え、お稽古事や学習塾通い、テレビゲームの浸透で外遊びの「時間」がなくなった。同省では、そうした子どもたちが大人になれば病気がちになって将来の医療費増加に拍車をかけかねないと懸念している。(以下省略)
~長浜西中学校 バレーボール部~
滋賀県長浜市立西中学校のバレー部は2つのコースの生徒からなる。競技力向上を目指す「アスリート」と、運動に親しむ習慣を身につけることを目的にした「チャレンジ」。運動が苦手でもチャレンジコースで参加できるよう促す、珍しい仕掛けだ。両コースで練習内容に差をつけるわけではない。週末だけ、アスリートは午後も練習しチャレンジは午前中のみ。チャレンジも希望すれば競技会に参加できるし、アスリートコースへの転換も可。練習では一人ひとりに目標を設定させる。アスリートが連続レシーブ20回を目標にするなら、チャレンジはまず5回、というように。一緒に練習することでアスリートには自覚がうまれ、チャレンジの生徒は刺激を受ける。それぞれの技術の向上がみられるという。 バレー部チャレンジの山本裕大君(14)は「自分はこういう形の運動が性に合っている。練習試合で他校に勝った時はうれしかった」と笑顔。卓球部では昨夏、チャレンジからアスリートに転換した男子が県大会ベスト8に入った。
運動好きの子はどんどん動いて体力が伸びるが、そうでない子はほとんど運動せず体力が落ちる。子どもの体力問題で今、深刻なのがこの二極化だ。文部科学省が2012年に実施した全国体力テストによると、中学生で1週間の総運動時間が60分未満の生徒の割合が男女とも最も多く、次が900分前後の生徒と二極化が激しい。小学生男子でも似たような傾向があった。
基本的な運動能力さえ身についていない子どもが増えると想像もしないようなケガが増える。独立行政法人日本スポーツ振興センターの調べでは、1985年度に比べ、2011年度は顔のケガが小中学生とも2割弱増えた。転んだ時とっさに手でかばえないためという。動物としての本能に近い動きもできないのだ。(以下省略)
~ブルーオーシャン戦略~
以上が記事の内容である。この記事を読んだとき私(大仏)はハッと思った。先日もこのブログで「さわやかイレブン」と題してお伝えしたように、我が常盤クラブは団員不足が深刻である。映像研究会にいたってはわずか1名という存続の危機である。
「本格的な野球は無理だけど、走ったり投げたりくらいはしてみたい」 「ウチの子、丸一日はキツイけど運動を少しはさせたいし、午前中だけならさせてみようかな」 そういう児童や保護者が潜在的に多いのではないか?もしかしたらそういう児童や保護者にわれわれが貢献できるのではないかと思ったのだ。
もし・・・、もしである。これは現段階では私(大仏)の個人的意見であって常盤クラブの総意ではないが、長浜西中のバレー部のようにチャレンジコースがもしこの常盤クラブにもあったとしたら・・・。
運動したいチャレンジコースの子どもたちが、土日の午前中だけアスリート団員とアップをしたりキャッチボールをしたりする。汗を流したあと仲間と一緒に弁当を食べる。そして運動する楽しさを知ってもらう。アスリートコースに転換する子どももいるかもしれない。
団員不足解消には地域貢献が必要であろう。私(大仏)はかねてからこの常盤クラブスポーツ少年団という団体は地域のものだと思っている。地域の常盤小児童、しいてはその地域の赤ちゃんからおじいちゃん、おばあちゃんのものではなかろうか。そういう地域の人たちの理解がなければ未来永劫の存続は難しいと考えるのである。
先にも述べたように、長浜西中を参考にチャレンジコースというかたちで地域の児童の運動能力低下を防ぐ受け皿になることができればこれ以上ない地域貢献であると私(大仏)はこの記事を読んだときに思ったのである。
そして私(大仏)のこの考えは、団員増に関係するブルーオーシャン戦略となりうる期待も含んでいるのだ。ブルーオーシャン戦略とはW・チャン・キム氏とレネ・ボルニュ氏が著した経営戦略の理論である。また、マイケル・E・ポーター氏の理論にある「差別化」ともとれる考えであろう。
これらの理論はビジネスの経営や販売戦略でお馴染みで、私(大仏)は大学時代、経済学部でこれらの理論を当時、教わっていたのである。大仏なのに仏教の「ぶ」の字も実は知らないのだ・・・。(詳しい理論の内容は専門書をお読み下さい)
「児童たちにはサッカーが人気があって、野球は人数が少ない。」 だったら野球はサッカーと違うアプローチで児童や保護者の関心を惹かなくてはならない。もっとわかりやすく言うと、炭酸飲料のコーラは今、KIRINのメッツコーラがめちゃくちゃ売れているそうだ。定番のコカ・コーラよりも値段は高いのに・・・。メッツコーラは脂肪分や糖分が体に吸収されにくい、いわゆるトクホ(特定保健食品)である。
トクホではないまったく同じコーラで勝負したらコカ・コーラが当然勝つであろう。ブランド力が桁違いだからである。まったく同じコーラでメッツコーラが勝つには価格勝負しかない。価格勝負では企業の収益アップも見込めない。
そこでポーター氏の理論である。「差別化」である。商品にトクホという付加価値をつけ他と差別化することによって新たな市場を切り開く・・・。価格勝負の消耗戦はいわゆるレッドオーシャン(血みどろの戦い)、それにたいして、新たな市場をブルーオーシャン(競争のない真っ青な海)。
先のチャレンジコースを付加価値と捉えるならば、これは我が常盤クラブスポーツ少年団にとってブルーオーシャンとなりうる可能性を含んでいるのではないだろうか・・・。
最後に「地域から愛される常盤クラブスポーツ少年団」になるように今後努力していきたいと思う。
おわり
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